ART BIRTH CERAMICS

§ Artist — Specimen · hijiri-tougane

HIJIRI TOUGANE.

東金 聖

Ceramic & fine artist. Body, time, and the ambiguity of being — inscribed in clay.

Ceramic Artist / 3D Sculptor

HIJIRI TOUGANE

Fig. I — Studio portrait / HIJIRI TOUGANE

§ I — Biography · Bio-01

Ceramic & fine artist.

東金聖(とうがね ひじり)は、岐阜県土岐市を拠点に活動する日本人の陶芸家・美術作家。

東京都出身。幼少期にイギリスに留学し、日本の高校卒業後にアメリカで美術を学ぶ。2012年、サンフランシスコのアカデミー・オブ・アート大学彫刻科卒業。在学中の2010年「Spring Show」Ceramic部門1位、2012年「Oakwilde Ranch 5th Annual Spring Sculpture Show」Best of Show を受賞。

等身大の陶磁製人体彫刻をはじめ、器作品、抽象彫刻など多岐にわたる表現を展開し、国内外で精力的に活動している。

私の作品は、「時間の経過」「伝統技術の継承」「人間存在の曖昧さ」といったテーマを軸にしています。

代表作である等身大の陶磁人体彫刻では、生命の痕跡や精神性を永続するかたちとして陶に刻むことを試みています。

また、美濃の伝統技法「ガバいこみ」を現代的に再解釈した器シリーズでは、「使う器」と「観る彫刻」の境界を問い直す作品を展開しています。

近年は《もののけ魂》シリーズに取り組み、人工物と自然物の融合によって、人間の存在の矛盾や曖昧さ、そして自然との関係性を表現しています。

2023年5月、作家として助けられた美濃焼の地・オリベストリート(THE GROUND MINO 内)に、ショーウィンドウ付きアトリエ「魅せるアトリエ」を開設。大量生産の時代に失われつつある手仕事の技法を、「美しい」「やってみたい」と感じてもらうことで次代へ繋ぐ——「需要を作ること」と「後継者を促すこと」を器作りの使命としている。

「私は、伝統と革新、精神と物質、工芸と美術といった二項の「あわい(狭間)」にこそ、今の表現の可能性があると信じ、制作を続けています。」

— HIJIRI TOUGANE

§ III — Studio data · Sd-5

By the numbers.

Excerpt — HIJIRI TOUGANE

  • N° 01

    2012

    BFA 彫刻 (SF)

  • N° 02

    3

    作品シリーズ(2009年〜)

  • N° 03

    2023

    「魅せるアトリエ」開設

  • N° 04

    K23

    金彩(純金95%)

  • N° 05

    2025

    VOGUE × Dior 選出

§ IV — Manifesto · Mn-3

Three declarations.

  • Stmt. 01

    傷こそが美である。貫入のヒビは、試練を乗り越えた証。

  • Stmt. 02

    技法は保存するだけでは継承されない。「美しい」「欲しい」「触れてみたい」と感じられて初めて、次代へ繋がる。

  • Stmt. 03

    人間は自然か、異物か。時代を写し、未来に残せるか——問いそのものが制作の核心である。

§ V — Series · Idx-9

Index of series.

フォルム・釉薬・スケールで分節された、シリーズの辞書。

  • Radiance Beyond Time

    《時空を超える輝き》 2009— — 生き写しの等身大人体彫刻。押し型製法と貫入釉で「生きた証」を陶に刻む

    N° 01
  • Vessels to Behold

    《魅せる器、繋ぐ技法》 2014— — ガバ鋳込みの器。ヨーロッパ家具と女性のシルエット、内側には重厚な金

    N° 02
  • Mononoke Spirit

    《もののけ魂》 2018— — 人工廃材に羽・苔・陶磁を融合。自然と人工のあわいに浮かぶ生命のフォルム

    N° 03
  • cushion tea cup

    クッションティーカップ — 代表作。手に収まる径、唇に触れる薄い縁

    N° 04
  • cushion plate

    クッションプレート — 膨らみのある曲線に光の陰影を設計

    N° 05
  • cushion tumbler

    クッションタンブラー — クッション造形を日常の器へ

    N° 06
  • HINOMIYA (collab)

    宮下将太との共作 — 3Dデータ × 圧力鋳込み

    N° 07
  • Custom order

    特注制作 — お一人につき2点まで・年間数の限られた受注制作。納期は約半年〜1年

    N° 08
  • Collector's box

    コレクターズボックス — 作品12点を専用収納箱と共に、年3枠のみ。次世代へ遺す寄贈の約束を条件に

    N° 09

§ VI — Press & exhibitions · Pe-21

On the record.

展示・媒体・コラボレーション・受賞——時間軸に沿った断片の集積。

  1. 2025

    press

    VOGUE JAPAN × Dior「日本のサヴォワールフェールを未来へつなぐ担い手」選出

    コンデナスト・ジャパン

  2. 2025

    exhibition

    「刻む、継ぐ、揺らぐ」出展

    GINZA SIX(東京)

  3. 2025

    press

    J-WAVE + FM COCOLO × 京都芸術大学「WHAT'S ART 2025」ゲスト出演

    ラジオ特別番組

  4. 2024

    exhibition

    個展「はじめまして、東金聖です。」 新作TC+大型作品 約60点

    京都 蔦屋書店 6F

  5. 2024

    exhibition

    NEXT2024 出展

    とうしん美濃陶芸美術館(岐阜)

  6. 2024

    collaboration

    HINOMIYA「kiriko」発表(協働: 宮下将太)

    美濃焼磁器シリーズ

  7. 2023

    exhibition

    個展「Endless Waltz」

    深圳(中国)

  8. 2023

    exhibition

    個展「SENSUAL CIRCUS」

    代官山 ART Is. TOKYO GALLERY

  9. 2023

    press

    『VOGUE JAPAN』1月号「伝統と革新」特集掲載

    コンデナスト・ジャパン

  10. 2023

    press

    HIRAGANA TIMES 12月号 / NHK名古屋「東海すごいぜ!」出演

    雑誌・テレビ

  11. 2023

    press

    ショーウィンドウ付きアトリエ「魅せるアトリエ」開設

    THE GROUND MINO / 美濃オリベストリート

  12. 2022

    press

    NHK WORLD NEWS「Modern Artist Makes Minoyaki for the 21st Century」特集放映

    国際放送

  13. —

    press

    J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」出演

    ラジオ

  14. 2019

    exhibition

    個展「REALIZATION」

    西武渋谷店 美術画廊

  15. 2018

    exhibition

    「SHIBUYA STYLE Vo.12」出展

    西武渋谷店(東京)

  16. —

    collaboration

    コラボ: シェ・シバタ クッキー缶・チョコレート缶 デザイン

    多治見

  17. 2014

    exhibition

    Annual California Conference for the Advancement of Ceramic Art 出展

    カリフォルニア

  18. 2013

    exhibition

    National Council on Education for the Ceramic Arts 出展

    ヒューストン

  19. 2012

    award

    Oakwilde Ranch 5th Annual Spring Sculpture Show — Best of Show 受賞

    カリフォルニア

  20. 2012

    press

    BFA 彫刻 取得

    Academy of Art University, SF

  21. 2010

    award

    「Spring Show」Ceramic部門 1位 / サンフランシスコ動物園 公共アート制作

    サンフランシスコ

§ VII — Plates · Pl-6

Plates, selected.

作品図版。シリーズを横断して、代表作を収録。

  • 貫入の陶磁の腕と、宝飾のカップ——彫刻と器の交差

    Pl. 01

    貫入の陶磁の腕と、宝飾のカップ——彫刻と器の交差

  • トランプが舞うトレジャーフープが際立つストライプのデコラティブピラーカップ&ソーサー

    Pl. 02

    トランプが舞うトレジャーフープが際立つストライプのデコラティブピラーカップ&ソーサー

  • 赤とゴールドのキャプテンティーカップ&ソーサー・シリンダー

    Pl. 03

    赤とゴールドのキャプテンティーカップ&ソーサー・シリンダー

  • 大人のトレジャーバルーンタンブラー・ブラック

    Pl. 04

    大人のトレジャーバルーンタンブラー・ブラック

  • 貴族主催のパーティーカップ&ソーサー・オレンジ

    Pl. 05

    貴族主催のパーティーカップ&ソーサー・オレンジ

  • 絵画作品より——細胞とビッグバンのあわい

    Pl. 06

    絵画作品より——細胞とビッグバンのあわい

§ VIII — Message

A letter, from the atelier.

「魅せるアトリエ」と「ガバいこみ」

私、東金聖の器は「ガバいこみ」形成技法でできています。吸水性に優れた石膏型に流し込まれる泥状の土の水分を吸い固めて形成する技法です。作品に見られる小さなオブジェやクリスタルの台座、額縁、これら全てが一体となった土で成り立っています。こんな形を生み出せる唯一の技法なのです。

かつて美濃焼の製陶産業を支えたこの技法で作られた器は「宝石のような高価な器」として世界中の製陶産業に衝撃を与え魅了しました。その後、時代は大量生産、大量消費へとシフトし、人口の最も多い消費者層に合わせた安価な価格帯の商品製造を中心としたため、お金と時間の掛かる「手作り製造品」は「機械製造品」へと代わっていきました。製陶産業は勢いを増しました。しかしながら、得る物があれば失うものがあるものです。

産業から失われたのは、人が人の手へ繋ぐ「技法」でした。近代になり、自宅で過ごす時間が増え屋内を装飾する器を探し求める人が世界中で増えました。陶芸作家が作る高価な手作りの器が世界中で求められるようになったのです。私を含め、多くの陶芸作家の生産数は製陶産業の生産数に比べればごく僅か。需要があっても供給が追いつかないのです。2021年、私は器作品の製作を依頼できる製陶産業を見つけるため美濃焼中を探しました。そこで知ったのは「かつての手作りはもうできなくなってしまった」という現実でした。原因は、長年に渡る手作り需要の減少で技術者が不要となり、技術そのものが不要となった事でした。私はこうして自分の器作りにおける使命が「需要を作ること」と「後継者を促すこと」だと感じました。

「器を作るってクールだね!」「すごい!」「やってみたい!」「製陶産業でもう一度手作り品にチャレンジしたい」——こんな言葉が産業と次世代を担うジェネレーションの間に産まれ、新たなる後継者が増えてゆき、産業に新風が巻き起こることを願い、私は2023年5月、作家として助けられた美濃焼の地・観光地であるオリベストリートの路面に、賛同してくださった複合施設THE GROUND MINOにて、ショーウィンドウ付きアトリエ「魅せるアトリエ」を設けました。

「この手で繋ぎたい」——そう思ってもらえるように、私は作陶し続けます。

「魅せるアトリエ」——多治見・オリベストリート、THE GROUND MINOのショーウィンドウ越しに制作風景が覗く
「魅せるアトリエ」——多治見・オリベストリート、THE GROUND MINOのショーウィンドウ越しに制作風景が覗く
ショーウィンドウのディスプレイ。鳥籠とフリンジの台座に、宝飾のカップが並ぶ
ショーウィンドウのディスプレイ。鳥籠とフリンジの台座に、宝飾のカップが並ぶ

〒507-0033 岐阜県多治見市本町6丁目2 THE GROUND MINO 施設内

アトリエの中は製作所となっており、アトリエ内へのお立ち寄りは控えさせていただいております。製作日時は不定期のため、企画案件等でのご訪問はお問い合わせより内容を記載の上アポイントメントをお取りください。

§ IX — Information · If-2

Notes, practical.

If. 01 — Custom orders

特注について

特注はお一人につき2つまでと致しております。年間お申し込みいただける人数には限りがございます。ご注文の際はお問い合わせより詳細をご記入の上お申し込みください。納期は依頼日よりおよそ半年〜1年となります。

If. 02 — The Collector’s Box

コレクターズボックスについて

2025年より作品12点を専用収納ボックスと共に販売いたします。詳細やお申し込みはお問い合わせよりお願い申し上げます。私がいなくなった後は、美術館など、次世代に「ガバ鋳込み作品」を残せる場所への寄贈を約束して頂ける方のみに販売させていただきたいと思います。年間3枠を想定しております。