§ Artist
SHOTA MIYASHITA.
宮下 将太
Ceramic artist. Bridges industry and craft from a studio in Mino.
Founder, ARTBIRTH Inc.
Fig. I — Studio portrait / SHOTA MIYASHITA
§ I — Biography
A hand in Mino.
岐阜県土岐市の窯業地帯で育ち、幼少期から釉薬の景色と窯の熱に親しむ。大学で現代美術を学んだ後、再び土岐に戻り、美濃焼という地域産業の上に作家としての制作を重ねていく道を選んだ。手捻り、ろくろ、たたら成形、圧力鋳込み、そして3Dプリンティングまで、スケールの異なる技法を横断する姿勢は、産地そのものの構造と呼応している。
中核にあるのは、釉薬設計だ。50種を超える釉薬を自ら調合し、0.001g単位の配合と1℃単位の焼成温度制御によって、結晶・貫入・梅花皮・発泡・垂れ——物性の異なる景色を設計する。代表シリーズ flora(花のかたち), kaleido(光の結晶), cushion plate(東金聖との協働)はいずれも、同じ釉薬が違うフォルムで異なる顔を見せるように計算されている。
2020年、株式会社ARTBIRTHを設立。個人作家の一点ものから、量産工場との協働による G-E-N ブランド、HINOMIYA のような作家×量産のハイブリッドまで、産業と芸術を架橋するレーベルとして運営する。丸朝製陶所・一洋陶園・AGC・NOT A HOTELなど、素材メーカー・製陶所・建築ブランドとの共創を通して、「セラミックでしか表現できない世界」を提案し続けている。
「美濃焼は、産地そのものが複数の手と複数の時間でできている。」
§ II — Selected works
Selected pieces.
325 in archive
§ III — Series
Index of series.
フォルム・釉薬・スケールで分節された、シリーズの辞書。
- N° 01
flora
花のかたち — 花弁の曲線と蕾のふくらみを陶に写す
- N° 02
kaleido
七色の結晶 — 光の角度で釉薬が七色に変わる
- N° 03
bowl
食卓の中心 — 釉薬の違いで表情が大きく変わる
- N° 04
maro
曲線の温度 — 丸みを帯びた手のひらの器
- N° 05
mug
日常の所作 — 重ねて仕舞える、機能と意匠の器
- N° 06
tumbler
円筒の器 — 釉薬の景色で気分を選ぶ
- N° 07
平盃
酒の儀式 — 脚付きの盃で時間を切り分ける
- N° 08
lamp
陶の光源 — kaleidoのフォルムを灯具へ展開
- N° 09
plant vase
植物の器 — 釉薬の重なりが植物の風景を作る
- N° 10
cutlery
陶と金属 — 食卓に金属を渡すオブジェクト
§ IV — Signature glazes
Palette, excerpted.
SHOTA MIYASHITA の制作に繰り返し現れる釉薬群。全 51 色のパレットから、特に象徴的なものを収録。
- 黒煌 マット結晶
黒のマットな金属結晶、七色のきらめき
- 真朱 梅花皮
赤の梅花皮、真の朱
- 朽真朱 梅花皮
赤の梅花皮、朽ちる朱
- 海溝 マット結晶
青のマットな結晶、深海の沈黙
- chaos 金属結晶
オーロラの金属結晶、混沌の輝き
- alchemia 金属結晶
ブロンズの金属結晶、錬金術の名残
- albus 結晶
白の艶やかな結晶
- sira マット結晶
マットな白の結晶、雪原の静けさ
- wisteria 結晶
紫の細かい結晶、藤色の雪
- ancient blue マット
青のマット、古代の空
- kawa 梅花皮
黒の梅花皮、皮のような肌理
- melty sepia blue 垂れ
白の垂れ、青にかかる霧
§ V — Links